はじめに
上記スライドは、過去にも紹介した国家VBPの第1回~第5回までの内容を、日系新薬メーカー中心に纏めたものだ。
本日は視点を変えて、インドジェネリックメーカーのVBP対応状況を紹介したい。
国家VBPで選定されたインドジェネリック薬
上記3製品は、国家VBPで選定されたインドジェネリック薬メーカーの品目だ。
・オランザピン錠10mg:2019年9月の4+7拡大版で選定
・パントプラゾールナトリウム錠40mg:2021年2月の第4回NVBPで選定
・ビカルタミド錠50mg:2021年6月の第5回NVBPで選定
記載している「VBP価格」は、最近の為替レートを基に日本円へ換算したものである。
最近の円安による影響もあるが、インドジェネリック薬メーカーの薬価戦略もこうして見ると面白い。
また右2つの品目だが、「中国販売開始年」と「VBP選定年」が同一であることが分かる。
これについては、各社の中国上市済み製品を見ながら話していきたい。
各社の中国上市済み製品
「当企業品目の中国販売開始年」は、ibgが保有するサンプル医療機関消化実績データを元に集計したものだ。「-」となっている品目は、弊社サンプルデータに消化実績がないことを指している。
「-」の品目として考えられるのは以下の2つである。
・2021年に販売され、まだ消化実績が多くない。
・既に上市承認は取れているが、VBP検討対象になるまであえて販売開始していない。
企業例③に挙げたSun Pharmaceuticalを見ると面白い。
中国での上市品目数を増やしながら、将来VBP検討対象となった場合の対策を事前にとっていると考えられる。
さいごに
今回は、中国VBP市場に関わるインドジェネリック薬メーカーについて紹介した。
普段と異なる視点だったが、如何でしたか?
以上
この記事は各種公開情報・ibg経験等を基に、ibgが内容を作成したものです。