2018年は、世界経済・社会・政治の各方面で今までに経験したことのない変化が生じた年でもありました。このような不確定な事態における企業経営は、さらに複雑性を増しています。そんな環境下、2018年初旬に新たな中期計画を定め、再度航海に乗り出しました。中期の最初の一年としては良いスタートを切り、営業からデリバリーにいたるまでメンバー全員が積極的に活動を行うことで、前年を上回る業績を上げることができました。2019年からずっと、自身を含めたibgの各メンバーには、「稳重心:落ち着いてどっしり構えること」の大切さを訴えてきました。未来を予測するのが困難なこの時代に、自分をしっかりと持ち、むやみに卑屈に構えず、正直に潔よく自己研鑽を続けていくことが、その意味だと考えています。
皆さんが20歳の頃、やりたかった仕事は何ですか?当時の私は会計コンサルタントで、勉強した知識・既存の習熟したフレームワークに基づき、顧客のリスク分析に関する質問に回答するという仕事をしていました。知識を蓄積するために、毎日時間を惜しんで勉強していました。しかし、常に将来的にはAIに取って替わられるのではないか、という不安にさいなまれていました。世間ではよく「自分でよく考えてから実行に移しなさい」といわれます。社会や企業が安定した環境を用意してくれるのを待っていたら、そこにいる個人は惰性に流され自分で考える力を失ってしまうのではないでしょうか。2020年を迎えようとするいま、私はibgのメンバーに対して進化し続け、自律を以て自立した存在として、自由を追求しよう、というメッセージを送っています。このようなやり方は企業の内部管理の難易度を上げることになるかもしれませんが、私自身も努力をして自身のリーダーシップを磨いていくことで、他のメンバーとともに進化し続けたいと考えています。