はじめに
本ibg Healthcare Newsで何度も取り上げてきた国家VBP(Volume Based Procurement)。
第7回は対象医薬品が58品目(一般名&剤型)となっているが、中国国内のコロナ感染状況を見ながら入札日が決定されると考えられる。
落札品目の価格下落率が注目されるVBP。公開されている日本の最低公定価格と比較したので紹介したい。(メーカー毎の詳細内容は控えさせていただく)
国家VBP落札品目 日中価格対比
【上記スライドの見方】
・国家VBPで落札された品目のうち、日本でも上市されている品目の一部を抜粋
・赤字は、日本最低公定価格を100%とした場合のVBP最低落札価格の比率
・青字は、日本最低公定価格を100%とした場合のVBP最高落札価格の比率
・同一の剤型・規格で比較
こうして見ると、中国VBPを落札したメーカー(主にジェネリックメーカー)の薬価が、どれほど低いものであるかが分かる。(参考とした日本の薬価も殆どはジェネリックメーカーのものである)
このような差が生じている理由としては、以下のような理由(仮説)が考えられる。
【仮説】
・中国ジェネリックメーカーの製造コスト(1錠あたり)、原材料コストの低さ
・VBPにより、低いプロモーションコストで市場を確保できるメリット
・中国メーカーの資金調達力 など
さいごに
国家VBP・省VBP・省連盟VBPなど、ここ数年間頻繁に行われているVBP。
中国ジェネリックメーカー間でも、競争力のある企業が勝ち残る状態となりつつある。
我慢比べのような感じもするが、引続きVBPの動向を注視していきたい。
以上
この記事は各種公開情報・ibg経験等を基に、ibgが内容を作成したものです。