はじめに
ご存知の通り、2020年8月20日に第3回VBP(第三次全国医薬品集中購買)の結果が開示された。
189社が参加し、258の一致性評価通過済みジェネリック薬の届出があった。最終的な選定企業は125社、選定品目数は191、平均下落率は53%、最高下落率は98%に上った。
第1回~第3回のVBPを通じて、国家帯量購買の対象となった品目数は112となった。
第3回の選定結果が開示されてから1か月ほど経ち、各省市で今後の予定が発表されてきている。今回はその内容を紹介したい。
遼寧省からの発表
遼寧省では、2020年11月1日から第3回VBP結果を正式実施する予定である通達が出された。
【通知文書】
《2020年辽宁省关于做好第三批国家组织药品集中采购结果执行准备工作的通知》
《2020年辽宁省关于开展第三批国家组织药品集中采购中选后供应品种增补挂网和建立配送关系工作的通知》
【今後の予定】
・2020年9月20日、管轄地域内の医療機関に対して約定購買量の説明会を実施。同時に選定された製薬メーカーへの通達を実施
・2020年10月15日までに、管轄地域内の医療機関と選定された製薬メーカー或いは委託配送企業との間で契約を締結(辽宁省国家组织药品集中采购带量购销合同)
【事前のオンライン登録手続き】
・遼寧省市場を獲得した第3回VBP選定品目で、これまで遼寧省でのオンライン入札購買履歴がないものについては、遼寧省公共資源交易センターにおいて、2020年9月21日までに直接オンライン入札を行うこと。
・遼寧省市場を選択しなかった第3回VBP選定品目について、当品目の製薬メーカーが自主的に選定薬価で遼寧省医薬品集中購買へ参加申請する場合は、遼寧省公共資源交易センターの要求に基づき、予め直接オンライン入札申請を行い、処理を行うことができる。
【配送に関する設定】
・第3回VBP選定品目を持つ製薬メーカーは、1選定品目・1市・1配送会社の原則に基づく設定をする必要がある。また2020年9月25日17時までに、当医薬品を配送する企業情報を会社印押印の上での指定先に提出すること。
さいごに
上記で遼寧省からの発表内容を紹介したが、北京市・上海市・内モンゴル自治区・重慶市などからも、選定品目のオンライン入札業務に関する文書が発表されている。
第3回VBPの結果に基づき、公立病院(軍隊病院含む)での購買が実施されていく予定だ。
今後の市場状況にも注視しながら、製薬企業としての対応案を検討していきたい。
以上
この記事は各種公開情報等を基に、ibgが内容を作成したものです。