はじめに
2021年2月8日、第4回VBP(VolumeBased Procurement)の落札結果が、上海陽光医薬購買ネットで正式発表された。
今回対象となった45品目の市場規模は250億元に及び、今回のVBPにより、毎年124億元削減されると言われている。
また今回の入札結果だが、2021年5月から実際の購買業務に反映されると予想されている。
今回発表された内容は、2021年2月3日に行われた入札の正式発表である。既に多くのメディアで報道されているので、今回は第1回~第4回のVBP実施結果を振り返りたい。
VBP実施結果(第1~4回)
こちら、本ibgHealthcare Newsで何度も取り上げてきたスライドに、「第4回実施結果」を追加したものだ。
VBP対象となる医薬品の条件は正式発表されていないが、今回対象となった45品目のうち、年間売上規模が10億元を超える製品(一般名)は21品目あった。11品目の製品(一般名)は、オリジナル薬のマーケットシェアが50%を超えているものである。
キーワード“常態化”
2021年2月1日に本ibgHealthcare Newsで取り上げた、国務院発表の《医薬品集中帯量購買の常態化/制度化を推進展開する意見》。
大きな流れ・仕組みを押さえたい方には、今回の第4回VBP結果ではなく、《医薬品集中帯量購買の常態化/制度化を推進展開する意見》を確認することをお薦めしたい。
これまでも述べてきたが、公的医療費抑制に向けて、今後も具体的な施策が出されていくと考えられる。
2018年1月に医療保障局・衛生健康委員会・市場監督管理総局が編成されてから、政策面で大きな変化を遂げている中国医療市場。以前と比べて変化が激しく・難易度の高い市場になっていることを、関係者間で認識を合わせながら、対応策を議論していきたいと思う。
以上
この記事は各種公開情報・ibg経験等を基に、ibgが内容を作成したものです。