はじめに

2020年1月に入札が行われた、第2回VBP(上記の青枠箇所)。
実際に各省の公立病院における購買が2020年4月に開始してから、半年以上が経過した。
江西省における第2回VBP選定品目の購買状況を今回は紹介したい。
江西省における購買状況

上記スライドの青枠箇所は、第2回VBPの実施ルールを纏めたものだ。選定された企業数毎に契約量・契約期間が異なることを前提に、以下の江西省の購買状況を見ていただきたい。
【購買進捗度】
江西省では2020年4~9月の半年間で、年間予定購買量の160%が早くも達成された。
選定された33品目(一般名)のうち、年間予定購買量の100%以上を達成したのは26品目だった。
【選定品と非選定品の状況】
一般名における選定品目(A)と非選定品目(B)の状況は以下の通りだ。
・数量ベース (A):(B)=85%:15%
・金額ベース (A):(B)=57%:43%
【購買数量】
第2回VBPの江西省における購買数量合計は20,247万片/支/袋。最高はAcarbose50mgの8187.88万粒、最低はAmbrisentan5mgの1.01万錠だった。
【購買金額】
選定済み品目の購買総額は7,664万元で、同品目(一般名)購買金額の56.95%を占めた。最高はTaxol注射液(アルブミン結合型)100mgの2,258万元、最低はClindamycin0.15gの3.58万元だった。
【その他】
・第2回VBP選定品目の江西省公立病院における購買だが、2021年4月末までには300%以上の達成が見込まれている。全国の他省も基本的には同様の状況だが、半年で160%の達成率は全国でも早い方だ。
・数量ベース15%の非選定品目だが、大部分を外資メーカーの医薬品が占めている。(金額ベースだと43%)
さいごに
VBP入札後の影響がどうなるか?
上記で示した江西省の例でも分かる通り、少しずつ参考となる過去データが出てきている。もちろんVBP実施ルール自体が今後も調整されるかもしれないので、過去データを元に自社品の予測を行うだけでは不充分かも知れないが、「仮説→判断→リスク回避策策定」を準備する上では役立つと思う。

第4回以降のVBPだが、2020年1月10日に全国医療保障局会議で上記のようなことが話されている。参考になれば幸いです。
以上
この記事は各種公開情報等を基に、ibgが内容を作成したものです。