薬局市場の状況
各種公開情報を元に、中国薬局市場の状況を纏めてみた。
新型コロナウイルスやデジタル化推進の影響で、オンライン薬局市場が伸びている。
またVBP対象となった品目の、薬局市場における売上は全体的に伸びている状況だ。
三・二級医院といった都市病院チャネルから、薬局市場やブロードマーケットへカバーを広げる動きがここ数年続いている。
薬局市場に関して、先日《薬剤師登録管理弁法(意見募集稿)》が発表された。製薬会社の戦略策定とは直接関係ないかも知れないが、薬局市場の動向を知る上で、今回はこちらの内容を紹介したい。
薬剤師登録管理弁法(パブコメ)の内容
2020年12月23日、国家薬品監督管理局より《薬剤師登録管理弁法(意見募集稿)》が発表された。
【薬剤師登録申請にあたり必須となる条件】
・《執業薬剤師職業資格証書》を取得している
・法規法令・職業道徳を遵守し、また不良記録がない
・健康で、薬剤師としての業務を維持できる
・所属企業(単位)の同意がある
【薬剤師登録内容】
・就業地域(省・自治区・直轄市)
・就業種別(薬学類・中薬学類・薬学および中薬学類)
・就業範囲(医薬品生産・医薬品経営・医薬品使用)
・就業単位(合法の医薬品生産、経営、使用単位、およびその他薬学が必要な単位)
薬剤師が《薬剤師就業登録証》を取得した後は、登録内容に従って就業する必要があり、無断で変更してはならない。
【監督管理について】
不正な手段による登録証取得・文書偽造・その他規則に反する行為については、薬剤師本人および場合によっては所属企業(単位)に対して、登録抹消等の厳格な処罰を行う。犯罪に該当する場合は、刑事責任を追及する。
さいごに
2020年11月時点で、中国における薬剤師登録者は約57万人いると言われている。
いくつかの製薬会社では、各薬店グループに所属する薬剤師向けに製品知識研修などを行っている。慢性病薬を中心に、患者の流れが薬店市場やブロードマーケットへ移っている中、市場全体の様々な動きを引続き発信していきたいと思います。
以上
この記事は各種公開情報・ibg経験等を基に、ibgが内容を作成したものです。