はじめに
2021年6月2日、第5回国家VBP(VolumeBased Procurement)に関する以下の内容が発表された。
・実施ルール
・58の対象品目
・初年度確定購買量(省市/対象品目別)
・初年度確定購買量(対象品目/省市別)
2021年6月23日(水)の午前8時から、入札参加企業からの申請書受領を開始。
同日の午前10時から、提出された薬価に基づく選定作業、及び入札成功企業による省選択が行われる。
また同日の午後2時に、入札成功品目の供給地域が発表される。
上記の発表内容については既にご存じの方も多いと思うので、今回は第1回~第5回の実施ルールを振り返りたい。
VBP実施ルール(第1回~第5回)
こちら、本ibgHealthcare Newsで何度も取り上げてきたスライドに、「第5回実施ルール」を追加したものだ。
第4回では、注射剤は選定社数に関わらず契約期間が1年間だった。
それが、第5回では注射剤も他剤同様のルールになったことが今回の特長と言える。
医薬品集中帯量購買の常態化
上記は、2021年1月28日に国務院から発表された《医薬品集中帯量購買の常態化/制度化を推進展開する意見》だ。
本文書の「2.カバー範囲の明確化(第3条~第5条)」では、以下の内容が記載されている。
(医薬品の対象)
・基本医療保険医薬品リストに収載されており、使用量が大きく・購入金額の高い医薬品を重点対象とする。
・ジェネリック薬一致性評価を通過した医薬品を、優先対象とする。
(企業の対象)
・品質基準・生産能力・供給安定性等の面で、集中帯量購買の要求レベルを満たすMAHは、原則参加することが可能。
(医療機関の対象)
・全ての公立医療機関(軍隊病院含む)は参加必須。
・医保定点社会医療機関や医保定点薬局は、医保定点協議管理の要求に従う。
こちらは数年前に作成したスライドだが、やはり医療費抑制策は色々な形を使いながら状態化されている。
・ターゲティング病院の見直し
・薬局・基層市場への参入検討
・デジタル化対応
・組織体制見直し
・インセンティブ制度変更
・保険会社との協業検討
・予算配分の見直し
VBP対応として一般的には上記のようなことが挙げられる。もちろん、自社の他品目(VBP対象外)との兼ね合いも考慮した対応となってくる。
今回は簡単ですが、第5回の国家VBP実施ルールについて紹介しました。
参考になれば幸いです。
以上
この記事は各種公開情報・ibg経験等を基に、ibgが内容を作成したものです。