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はじめに
今回は中国医薬品市場の簡易データベースを基に、中国の感染症治療薬市場に関して紹介したい。1,000軒弱の医療機関データを拡大試算した売上データなため、実際とは乖離があることを了承いただきたい。また、売上の大きさ・VBP対象是非といった観点から65種類の医薬品を対象に抽出した。
あくまで全体的な傾向を掴むものとして読んで欲しい。
国家VBPによる影響
上記は国家VBP対象/非対象ごとに、先発品と後発品の売上比率をまとめたものだ。(2021年、病院納入ベース)
感染症薬ごとに1つ1つ見ていかないと何とも言いづらいが、以前紹介した「がん関連治療薬市場」に比べると、国家VBP市場における先発品の割合が比較的高い。
上記2枚は、感染占領治療薬の売上規模やVBP状況を記したスライドである。
「重度感染症に対する治療薬まで国家VBPの対象にしてしまうと、医療機関にとっての治療選択肢に影響が出るのではないか?」というKOLからの声が挙がっていたが、GQCE品の出ている治療薬に対して、粛々とVBPが行われている状況だ。
ちなみに第7回国家VBPだが、2022年1月に対象品目が発表されて以降、入札ルールなどは公表されていない。「国家VBPの実施頻度:1年2回」の方針は変わらないと言われている。
さいごに
今回は一部データを元に、国家VBPによる影響を整理したスライドを紹介した。
あくまで全体的な傾向を掴むものとして参考いただきたい。
以上
この記事は各種公開情報・ibg経験等を基に、ibgが内容を作成したものです。